2025/02/18 07:11
素敵な看板と
2022年の年末にお見送りとなった利用者さん。当時、お見送り1ヶ月後に訪問させてもらいました。旦那さん、娘さん、ステーションのスタッフと思い出の写真を見ながら懐かしくお話させてもらっていました。
娘さんから「お元気ですか?」と1年半ぶりに連絡をいただき、よかったら遊びに来てください、とのお声かけをいただいたのが今から半年前。変わらずお元気な姿にホッとしました。奥様のお見送りの後、旦那さんの趣味で作られたペーパークイリングの作品をたくさん見せていただき、奥様の思いて話とともに楽しく過ごしました。帰り際に「うちのステーションの看板作ってもらえませんか?」とお願いしてみたところ、任しとき!と頼もしいお言葉をいただきました。
月日が流れて先日「看板できたよー」との連絡で、看護師と療法士でお宅に伺いました。
すてきな作品が出来上がっていて、有り難く頂戴いたしました。お見送りから2年と少し。まだまだ、声をかければステーションの人が顔を見に来てくれる、と喜んでいただき、こちらも暖かい気分になりました。本当に偶然、伺った日はご利用さんの誕生日だったそうで「生きていたら87歳やったわー」と。
いつまでも私達の事を笑顔で迎えていただき、こちらも感謝でした!
2025/02/10 21:55
「クリニックの先生、看護師さんたちとカンファレンスをしました」
「クリニックの先生、看護師さんたちとカンファレンスをしました」
訪問看護ではリハビリをして元気になられていく利用者さまの支援の一方で、どうしても「看取り」にたちあうことも避けられない現実としてあります。クリニックの先生や看護師さんたちと連携しながら、最期の瞬間までできる限り心を込めて寄り添い、看護させていただいていますが、多くの後悔を抱えてしまうのはご家族さまだけでなく、そこにかかわった医療者も同様です。「もっとできることはなかったのか。声かけはあれでよかったのか」とそれぞれの立場で考えることが多くあります。医療者は多くの人を看取っていますが、決して「慣れる」ことはなく、おひとりおひとりに思い入れがあり心残りを抱えています。
そういう思いを医療者で共有していくカンファレンスはとても大切だと感じています。
今回訪問看護師として、信頼関係構築までに時間がかかり、声掛けなどで「どうしたらよかったのか」と悩むことも多かったケースについて、クリニックの方にカンファレンスをしていただけないかと打診し、快諾していただき参加してきました。
参加する前は少し緊張もしていましたが、とても快く迎え入れていただき、色々な思いをたくさん聞いていただきアドバイスもいただきました。
また亡くなった利用者さまのご家族さまの心のケア「グリーフケア」についても、多くの意見交換ができ、看護の「軸」にもなっている家族ケアについて思いを聞いていただきました。いつもの往診の時とは違う雰囲気のクリニックの方との会話に緊張も一瞬で吹き飛び、とても有意義なカンファレンスとなり感謝しています。
今後も利用者さま、ご家族さまに寄り添いなから、心をこめて看護させていただきたいと思っています。