2023/03/24 10:50

管理者ご挨拶

管理者ご挨拶 看護師として大学病院で循環器内科・腎臓内科・消化器内科病棟の勤務を経て、回復期リハビリテーション病棟で自宅復帰に向けてのリハビリテーション看護を経験してきました。そして訪問看護を始める直前までは緩和ケア病棟で勤務をしていました。緩和ケア病棟では「本当は家で最期を迎えたいけど怖い」という本人・家族の思いを共に抱えながらたくさんの方を病院で看取ってきました。これらの経験の中で、今度は在宅でサポートする側に立って少しでも利用者、家族様が安心して「その人らしく生きていく」ためのお手伝いがしたいと思うようになり訪問看護を始めました。病棟との違いに戸惑いながらも目の前の利用者、ご家族様と向き合ううちに「訪問に行くと元気になる自分」に気が付きました。それはなぜなのか、利用者様の「生きたい」想い、「生きようとする生命力」に日々触れていくうちに自分自身がパワーをもらっていることに気が付いたからでした。 当事業所では特に「最期まで口から食べるサポート」に力を入れています。経口摂取が困難でも本人の「食べたい」、家族の「食べさせてあげたい」との想いを受け、嚥下に負担のない綿菓子等の食事の選択、ミキサー食の方が食べたがっていたおにぎり作りの工夫など様々な課題を看護師、療法士、栄養士の多職種で検討してきました。希望がかなって食べられた時の利用者、ご家族様の笑顔が印象的で、その笑顔のために私自身が日々楽しみながら訪問をしています。 花見や墓参り、買い物など様々なご希望を聞とり、それを実現するためにはどうしたらいいのかを当事業所の療法士はじめ主治医、ケアマネジャーと意見交換をしながら毎日ケアしております。 これからも私たちは「いつでも、いつまでも、楽しく自分らしく生きて行く」を支えていきます。