2026/02/08 19:41
「看取り・最期の想い出」
「看取り・最期の想い出」
先日、看取りとなった利用者さんとの想い出です。
阪神タイガースが大好きで、ご夫婦での晩酌を楽しみにされていました。
寡黙で最初は心を開いてもらえなかったのですが阪神タイガースのこと、愛犬のこと、お酒のことにな
ると饒舌でした。お酒の量が少しずつ増え、主治医からもう少し量を減らしてみないかと言われました
が「酒が飲めなくなったら生きている意味がない」と言われ、奥様も「本人の望むようにさせてあげた
い」と言いながらも、時々一緒に禁酒日を作られていました。病気の進行でお酒の量も減り、「酒がおい
しいと思わんようになってきた」と寂しそうに話されていましたが、それでも「飲むことが生きる意味」
と感じておられたようです。看取り前にはお酒も飲めなくなってしまい、話題にすることもなくなって
しまいましたが、その方との想い出には大好きなお酒と阪神タイガースと笑顔が付いてきます。
病気と向き合いながらも生きていくには、「生きる楽しみ」「生きる意味」が必要なのだと心から実感し
ました。お酒を飲みたい、おいしいものを食べたい、孫に会いたい、愛犬と遊びたい、自分でトイレに
行きたい、その人の人生にとって大切なものはそれぞれだと思います。その人の「生きる意味」となる
大切なことを少しでもかなえるために訪問看護としてなにができるのか考える大切な時間となりまし
た

